柔道部物語

 最近、職場の若手グループ(20代が2名、30才1名の少数派閥)で『柔道部物語』小林まこと著 という漫画が話題にあがってます。私の兄が学生時代に柔道部だったのでこの本が家にあり読んでました。この漫画の完成度は高く、日本独特の部活伝統を表現しています。この頃の日本は何かほのぼの、何か心をほっとさせる部分があります。現在の日本はこの『柔道部物語』で表現されている部分が抜けているように思えます。特に目標を決めそれに向かって努力する姿勢、この部分が現在の日本に欠けています。
 最近は自殺者が多数見られます。自殺を図るまえに最善の努力をしたのかどうかを問いたい。余裕がないのはわかります。しかし、一度でいいから書店、図書館にいって本を読んでみてください。必ず問題を解決する「きっかけ」を見つけることができます。問題は自分の力で解決しなければなりません。わたしも高校時代、人生をあきらめたことがありますが、書店の本で高杉晋作の言葉を読みました。「おもしろき なきよのなかを おもしろく」この言葉をきっかけとして人生をやり直しました。
 最近は学校の先生が助ける必要があるという世論があります。しかし、通信手段が発達した現在は学校は役に立ちません。学校の教員は本と同じように生きるための「きっかけ」を教えてくれるだけです。自分で動かなければ何も始まりません。『柔道部物語』の主人公「三五十五」も自分から行動することで道が開けました。どうか、命を捨てずにまず自分の行動を一つでもいいから変えてください。そうすれば何かが変わるはずです。人の力を借りることを最終手段にするのが日本人の伝統だと思ったのですが、最近は学校の先生に頼りすぎのように思えます。